築年数が進んだ家の“ぶかぶか床”原因と対策を知っておこう
こんにちは。
アイフルホーム小松店でリフォーム工事を担当しています木村です。
じめじめした季節がやってきました。
そこで湿気に関することで、少し気になるお話をしようと思います。
築20年、30年を超える家でよく見かける症状の一つに、「床がぶかぶかする」というものがあります。
この現象、原因の多くは「湿気」によるものです。
具体的には、床下の湿気が原因で、床の合板が劣化・剥離し、強度が落ちてしまうことが原因となります。
下地であるタルキ(根太)はしっかりしていても、その間にある合板部分が弱くなってしまい、体重をかけると沈む感覚が出るのです。
では、この“ぶかぶか”にどう対応するか。
現実的な選択肢は二つあります。
①既存の床の上から新たに床材を重ねて張る「重ね張り」。
②古い床材をすべて剥がして新しく張り直す「張り替え」です。
コストを抑えたい場合や、工期を短く済ませたいなら、①の重ね張りの方が有利です。
廃材も少なく済み、処分費も抑えられます。
ただし、床の高さが少し上がるため、ドアの開閉や段差処理の確認が必要になります。
一方で、②の全面張り替えとなると費用は上がりますが、その分、床下の状態を確認したうえでの施工が可能です。
特に、築年数が古い住宅では断熱材が入っていないケースが多く、張り替えのタイミングで断熱材を追加することを強くおすすめします。
これにより冬場の底冷えも軽減され、住環境が格段に改善されます。
また、床下からの湿気対策も、この機会に検討したいところです。
防湿シートを敷いたり、場合によってはコンクリートを打設するなどの処理を施すことで、床材の劣化を防ぎ、家全体の寿命を延ばすことにもつながります。
住宅は見えない部分にこそ、注意が必要です。
床が“ぶかぶか”してきたら、それは家からのサインです。
早めの対応で、快適な暮らしと建物の長寿命化、両方を実現していただきたいと思います。
お気軽にご相談ください。
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