木村 肇

玄関ドアも危険?クマバチが壊す住まいの外装とその対策

こんにちは。

アイフルホーム小松店でリフォーム工事を担当しています木村です。

先日、あるお客様から「玄関のアルミ製引き戸の木目調部分が破れている」と相談を受けました。

現場を確認すると、確かに表面の被覆が一部剝がされており、削られたような跡が残っていました。

赤丸で印をつけた所が主な被害箇所

削られたような跡

おそらく「クマバチ」の仕業だと思われます。

クマバチといえば、以前にも別のお宅で被害がありました。

そのときは、木製の鼻隠しや破風板に直径3センチほどの穴を無数に開けられ、家の外観が大きく損なわれてしまいました。

駆除を行った後、再発防止のため板金で覆う対応をしたことがあります。

しかし、今回のように、木目調とはいえアルミサッシの表面を破る被害は私も初めて見ました。

木目調のため、木材と勘違いしたのでしょうか。

クマバチは見た目が大きく、羽音も大きいため恐怖を感じる方も多いですが、基本的には性格はおとなしく、めったに人を刺すことはありません。

ただし、巣を守るときや強く刺激した場合には攻撃してくることもありますので注意が必要です。

木材や木目調の外装材を好んで巣を作る習性があり、鼻隠しや破風板、デッキ材、木枠などをかじって中にトンネル状の巣穴を掘ります。

放置すると家の外観を損ねるだけでなく、雨水の侵入や劣化の原因になり、修繕費用もかさんでしまいます。

対策としては、まず巣を見つけたら市販のスプレー式殺虫剤で駆除するか、専門業者に依頼することが安心です。

また、被害が出た部分を板金や金属カバーで覆うことで再発を防げます。

木製部分が多い住宅は、春先から夏にかけて特に注意が必要です。

クマバチは一度巣を作ると、翌年も同じ場所を利用することが多いため、早めの発見と対応が肝心です。

私も長年現場を見てきましたが、アルミサッシまで被害を受けることがあるとは驚きました。

皆様のご自宅でも、木部や木目調の外装をお持ちの方は、定期的に点検し、羽音や削れ跡を見つけたら早めの対策をおすすめします。

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